業苦楽24 書くことの苦を楽にする

連載コラムの「業苦楽」は、日本メディカルダイエット支援機構のホームページの中の最新情報の一つのコーナーとして書いています。“書く”という表現は、ワープロ(ワードプロセッサー)で文章を作成することが始まったときから、「書くが正しいのか、打つが正しいのか」との議論がされてきました。

今では書くというのは、昔の発想の筆記具を手にして、紙などに書き記していくことだけでなく、頭の中にあることを表現していく行為を指すことも含まれるようになってきて、パソコンの文章作成ソフトを用いて打ち込むことも“書く”と表現してもおかしくない状況になっています。

最近では、手指を使うこともなく、話すだけで文字が打ち込まれたのと同じようになるソフトがパソコンでもスマートフォンでも使えるようになっています。これを“書く”と表現するのは、まだ抵抗感があるという人もいます。

それは私のように書くことを仕事としてきた古い考えから抜け出せない“古い人間”に多いようですが、書くことを「文字にする」という発想から、新たなものや新たなことを生み出していくという発想に切り替えたときには、「創作=書く」と表現しておかしくない状況になっていきます。

書くべきことが何もないときでも、ペンを持つか、パソコンに向かうかして手を動かしているのかは、私にとっては(私だけではないはず)書くことと同じことになります。

発想は何かのヒントの言葉なりがあって、それを膨らませたり、変化させたり、場合によっては消していきながら高めていくものとの認識があります。

書くことによって考える、書くことによって考えをまとめていくということです。ただ考えていても結論が出にくい、結論が出ないこともあるという“苦”の状況から抜け出すには、書くことが“楽”になる手段となることから、自分がやってきたこと(業)の苦を楽に変えていく「業苦楽」に合致した行動ではないかと考えているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕