視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という感覚器が受けた刺激は、電気信号に変換され、神経細胞を通じて、大脳の各領域に伝わっていきます。神経細胞はニューロンとも呼ばれ、細胞体、樹上突起、軸索で構成されています。
細胞体から伸びる突起によって電気信号を伝達していることから、他の細胞とは異なる形状となっています。神経細胞は脳全体では1000億個があるといわれます。
〔細胞体〕
細胞核などの細胞を機能させる小器官が集中し、ここに樹上突起と軸索がつながっています。サイズは3〜18μmとなっています。
〔樹上突起〕
他の神経細胞から電気信号を受け取る場所で、木の枝のように分岐して広がる構造になっていて、一つの神経細胞に複数の樹上突起につながるものもあります。
〔軸索〕
他の神経細胞に電気信号を渡す場所で、一つの神経細胞に一つの軸索しかありません。隣の細胞に向かう数mmのものから脊髄に伸びる数mのものまでサイズは大きく異なっています。
神経細胞は、それぞれが独立した存在で、電気信号は細胞内にしか伝わられない仕組みになっています。一つの細胞の軸索と他の細胞の樹上突起との間にはシナプス(隙間)があり、触れてもいません。その状態で電気信号を支えるために使われているのが、神経伝達物質です。
神経細胞の電気信号がシナプスに到達すると、手前の細胞の神経終末から神経伝達物質が放出され、これを次の受容体(レセプター)が受け取り、電気信号が発生します。これを、それぞれの神経細胞が繰り返し、電気信号が伝わっていくという仕組みになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕