日々修行278 仕事が遅くなった理由

70歳になってから、何事をするにも時間がかかるようになりました。

「慌てて仕事をするのではなくて、じっくりと構えて、年齢を重ねたことが利点になるような仕事をすべきだ」とアドバイスしてくれるのは先輩の年齢の方だけでなく、子どもの年代(40代前後)からも言われることがあります。

それは同じことを続けてきて、年齢を重ねるごとに経験を蓄積させてきている人の場合に当てはまることではあると思うのですが、一定の年齢を超えると、そうは言えなくなってくるところがあります。

このことについては前回(日々修行277)、「老化の転換点」のお題で書かせてもらいましたが、70歳になってから同じ蓄積であっても、疲労の蓄積、ダメージの蓄積、そのために以前と同じことをしようとしてもできなくなってくる、頑張ったつもりでも成果が低下してくるということを実感するようになりました。

文筆の仕事を50年も続けてきたことから右手首に炎症が起こるのが普通のことになっていて、キーボードを打っての文章作成も40年以上になることもあって、左指の筋(すじ)が傷んだ状態になりました。

痛む手首にはテーピングや湿布で対応してきて、右手首は刺激や摩擦で脱毛状態になっていて、今では産毛も生えなくなっています。

炎症も痛みも仕事を休んでいれば回復させることはできたのですが、70歳が近づくにつれて痛みは治りにくくなり、無理をしているつもりはなくても年に2〜3回は整形外科の世話にならないといけない状態になっています。

70歳になってからは左手首にも右指にも痛みが出るようになり、左手首は湿布で、右指はテーピングで対応しています。手首は長袖で隠すことはできても、指のほうは人差し指と中指は第二関節から手首までテーピングをしているので、目立って仕方がない状態です。

パソコン作業やペン書きをしないでよい外出時には、テーピングをしないこともあるものの、そんなときには手指を使わないようにしています。それを繰り返していると、機能障害かと思っている方もいて、勘違いされていることをうまく使って、親切にしてもらうことも増えました。

上半身の痛みとカバーでバランスを取っていたのですが、さらに両膝、両足首にも痛みが出るようになりました。これまでは「歩くのも仕事」と言い張って、元気に歩くことを続けてきたのですが、歩くのに必要な部位にも痛みが出るようになって、これは検査を受けたところ、今は何も異常(変形性膝関節症や炎症、痛風、リウマチなど)はないということです。

これに加えて、首にも痛みも強く感じることが、ときどき起こるようになっています。

これは中学2年生のときに空手の試合で首にキック(蹴り技)を受けて、頸椎の椎間板がつぶれたことによって神経が圧迫されていて、これが全身の痛みを強くする要因になっているとの診断を受けています。

こういった全体のバランスの調整ができなくなってきて、それぞれの専門医にかかっていたら、どれだけ時間とお金が必要になるかわからないので、どこで線引きをして、どこまで耐えるのかを決めるしかないと考えているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕