日々修行287 新聞と電波のミックス広報

私が手掛けてきた食品の全国広報は、全国一斉発信が基本であり、テレビ番組もキー局の全国放送だけで、地方局から独自の取り上げ方をしたいとの要望があっても、なかなか対応できないことがありました。

たまたま関西の地方局で、納豆そのものではなく、納豆菌を使った川の浄化が取り上げられることになり、これに資料提供することで、納豆の健康効果も取り上げてもらえるとのことで、地域の納豆協同組合から協力要請がありました。

納豆といえば、血液サラサラ成分のナットウキナーゼが有名で、納豆の全国広報と相まって、血栓を溶かす効果をうたった健康食品も広まっていました。

ナットウキナーゼは、納豆広報の強力なサポート役という位置付けにして、全国広報で有効性を語ってもらう専門家として、ナットウキナーゼの研究者を初めから入れていました。

私が「納豆の日」のイベントで納豆の健康効果を初めて講演したときの、私の前の講演者は、そのナットウキナーゼの研究者でした。ナットウキナーゼについて、イベント当日に全国キー局の夕方の地方枠(関東ローカル)で取り上げてもらうために動いていたのですが、録画の時間に研究者の先生が間に合わず、仕方なく私が代役をしました。

そのために関東エリアの知り合いに(仕事先や親戚縁者にも)私が仕掛けていることを知られてしまいました。

そのときに、たまたま見ていた方がラジオ番組の担当者で、新聞・ラジオ・テレビを組み合わせて、地方で納豆とナットウキナーゼの展開ができないかという提案がありました。

実際にやることになり、なんと初めに手掛けたのは岡山の新聞とラジオでした。仕掛けた日は、納豆が全国キー局で取り上げられた翌日で、そのときにラジオ番組でナットウキナーゼの話がされました。

これで納豆の健康効果が、実はナットウキナーゼであった、という印象が刻まれることになります。

ここまではナットウキナーゼの有効性がなんとなくわかるというだけですが、その翌日の新聞にナットウキナーゼの健康食品の広告が大きく載るという絶妙のタイミングで(実は仕掛けているわけですが)、問い合わせと注文が増えるという狙いでした。

これは、いくつかの県で成功した方法ではあるのですが、新聞の広告の効果があるのは通常当日限りのことなので、それを長引かせるために再びラジオ番組でナットウキナーゼの紹介をして新聞広告を見てもらう(新聞を捨てていなければ、ですが)ということをやっていました。

今は、これにネット検索を活用して、さらにミックス広報が進められています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕