痛風の原因になっている尿酸は、細胞の中に含まれているプリン体の最終的な形のものをいいます。プリン体は、細胞の中の核酸やDNA、RNAの構成成分となっています。
体内では細胞の新陳代謝が繰り返されていますが、細胞が壊れるときに核酸が分解されます。その核酸を構成していたプリン体が尿酸に変化します。
尿酸が血液中で多くなると、尿酸が溶け切れずに針状の結晶になって、神経や関節を刺激します。ところが、7~10日ほどで症状が鎮まって、しばらくすると症状がまったくなくなります。
しかし、これで治ったわけではなくて、血液中に尿酸が多い状態が続いていると、再び痛風の発作が起こります。
これを繰り返しているうちに、痛風発作までの期間が短くなり、痛む場所も親指の関節から、足首、膝、肘、手首の関節へと範囲が広がっていきます。
さらに進むと、尿酸の結晶が体内のさまざまな場所に沈着するようになり、痛風結石、尿路結石、痛風腎を引き起こすようになるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕