痛風には、痛風結石、尿路結石、痛風腎といった種類があります。
1)痛風結石
足の親指、耳たぶ、膝、肘などにコブ状の尿酸結晶の塊ができます。このコブ自体には痛みはないものの、関節にできた痛風結石を放置すると関節が変形して、関節の曲げ伸ばしができにくくなります。
2)尿路結石
余分な尿酸は通常は腎臓で濾過されて排泄されますが、尿の中の尿酸濃度が高くなると、腎臓の中で結晶化して結石が作られます。この結石は腎臓から尿管や膀胱へと移動していくようにもなり、そのために激しい腹痛や血尿を伴うようになります。
3)痛風腎
尿酸が腎臓に沈着して、腎臓の機能が低下した状態をいいます。老廃物を濾過して排泄する腎臓の働きが低下すると、老廃物を処理できなくなり、悪くすると尿毒症を併発して死に到ることにもなります。痛風腎になると、かつては腎不全となって亡くなる人も多かったのですが、今では優れた治療薬が開発されたため、治療できるようになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕