学習特性サポート61 食品に含まれている食品添加物1 食塩

発育途中の子どもは、内臓の成長も途中であることから解毒能力が低くなっています。そのために有害物質とされる農薬や食品添加物なども、できるだけ減らすことが求められます。

まったく農薬が使われていない食品を選び、調味料も無添加のものを使うようにしている保護者も多いかと思います。

家庭で注意をしても、外で食べる食品で残留農薬と食品添加物を摂らないようにしようとしても、調理済みの外食には農薬に関する表示も食品添加物の表示もされていません。表示されているのはパッケージに入っている食品だけです。

食品の内容の表示は食品表示基準に基づいていて、多く使われているものから順番に表示することが定められています。食品添加物は後ろのほうに表示されているので使用量が少ないのかというと、食品添加物は食材の後に書き並べることになっているので、これだけで多いのか少ないのかを判断することはできません。

表示に食品添加物が書かれていなければ安心できるのかというと例外もあります。その例外の一つは食塩です。食塩の原材料名を見ると海水(食塩)、岩塩(食塩)と書かれています。

これ以外は含まれていない感じがするものの、食塩には固結防止剤という食品添加物が使われています。昔の塩は放置しておくと空気中の水分を吸って固まりましたが、今では固結防止剤によってサラサラの状態が保たれます。

固結防止剤としては、皮膜効果のある炭酸マグネシウムや微粒二酸化ケイ素など、吸湿効果がある塩化マグネシウムなど、乾燥効果がある無水リン酸ナトリウムや無水硫酸マグネシウムなど、媒品(結合力を弱める)効果があるクエン酸鉄アンモニウムなどがあります。

これらのものは健康被害が極めて少ないとされるものの、食品添加物が含まれていても、表示が免除されているために、これを見ても確認することができないのです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕