「塩味」と書いてあったら「しおあじ」と読むのが普通の感覚だったところが、今では「えんみ」と読む人が増えてきて、テレビ番組でもよく耳にするようになりました。
それは塩味(えんみ)を使って表現することが多いグルメ番組が増えてきたからで、タレントが飲食店を訪ねて、味を表現するときに塩味(えんみ)を使うことが目立ってきたからということもあります。
日本語の表現をよく理解していない人が、「塩味=えんみ」だと思い込んでいて、塩味(しおあじ)について話さないといけないのに、塩味(えんみ)と言っている例も少なくありません。
「塩味」と書いてあったら普通に「しおあじ」と読んできた世代に人には、塩味(えんみ)と言われると、それだけで違和感を覚えてしまうところですが、使い分けがわかっていないと「間違っている!」と批判してしまいかねない、ということも起こります。
塩味(えんみ)は料理の塩加減のことで、塩梅(あんばい)と同じ感覚で使われます。
これに対して塩味(しおあじ)は塩でつけた味を指しています。これは料理に限ったことではありません。
塩味(しおあじ)が強すぎる、味が薄いということを表現するのに塩味(えんみ)を使っている人もいて、こちらに違和感を抱くのは真っ当な感覚といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






