代謝科学2 メディカルダイエットとエネルギー代謝の関係

日本メディカルダイエット支援機構は「メディカルダイエット」との名称で資格認定講習ができる特定非営利活動法人(NPO法人)だということを前回(代謝科学1)説明しました。

そのようなことができるから法人の名称にしたということではなくて、メディカルダイエットの研究を続けてきて、その普及を目的として法人化しました。

ダイエットという用語の一般的なイメージからすると、その前にメディカルがついているので、医学的な痩身法かと勘違いされることもありました。

ダイエット(Diet)の元々の意味は、方針、戦略、作戦などで、正しいことを方針どおりに実践するのがダイエットです。国会の英語表記は「the Diet」で、国の正しい方針を決めていくという意味では適した用語です。

元々の意味から転じて、食事療法がダイエットになり、続いて運動療法がダイエットとなりました。正しいというのは、健康を維持・増進させるための取り組みという意味で、身体を傷めたり、健康度を低下させるような方法はダイエットということはできないはずです。

メディカルダイエットの根幹となっているのは、エネルギー代謝科学です。エネルギー源(糖質、脂質)を、いかに効率的にエネルギー化していくかということを基本としていて、そのための方法をダイエットの項目を用いて紹介しています。

理論が理解できたら、その次には実践が求められるのは当然のことで、そのための実践講習も始めています。その実践講習の内容は、家庭でもできるエネルギー代謝を高めるための有酸素運動です。

ただ、体脂肪を減らせばよいということではなくて、効果的に体脂肪をエネルギー化させることで、活力を高めて、それを仕事や生活に活かしてもらうことを目指しています。

特に積極的にエネルギー産生をしてほしいと考えているのは、社会的に大変な立場にある人を支援している方で、その方々を支援するのがエネルギー代謝促進だとの認識です。

その手法を、講習のように紹介するのではなくて、私たちの考えを少しでも理解してもらえるように、連載コラムとして発信していきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕