「三本の矢」は、毛利元就が息子たちに団結の大切さを教えたとされる逸話で、今では諺(ことわざ)にもなっています。1本の矢は簡単に折れるが、3本の矢を束ねると折れないということです。
同じ意志を持った人物の結集であるから強さを発揮するわけで、ただ人数が多い(=矢が多い)だけでは、折れないではなくて折れにくい、場合によっては折れてしまうことになりかねません。
これは団体においても同じことで、一つの団体では事業目的が達しにくい、継続しにくいということであっても、複数の団体が集まれば強くなれます。
団体だけではなくて、同じ目的の同業者が集まった組合や協会では、数が多くなるほど強くなり、少ない会員では達成できなかったことも可能になっていきます。
小さな会社の集まり、小さな団体の集まりでも同じことですが、それは同じ事業に取り組むところの集まりであった場合には限界があります。
そこで活動が異なる団体が集まることで、これまでにない新たな活動に取り組もうとする動きがあって、それはプロボノ(pro bono)と表現されます。これは同じ目的を持った異なる職種の専門家が集うことを指しています。
複数の団体による新たな活動は、新たなムーブメント(流行)のように言われることがあるものの、単なる目先の流行ではなくて、しっかりとした目的があって初めて成功が見えてきます。
そのためには、初めは近い関係の団体が集って始めたとしても、徐々に目的に沿った新たな団体が集まることが基本となります。
それによって、すべての活動ができるわけではなくて、メンバー(団体)の特性を活かして、新たな活動をする、また活動に合わせたメンバーを追加していくという時代の変化に即した動きをしていくことができるということです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕






