「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から「機能」「消化・吸収・代謝」について紹介します。
〔機能〕
たんぱく質は、生物の重要な構成成分の一つです。また、酵素やホルモンとして代謝を調整して、γ–グロブリンは抗体としてヘモグロビン、ファブミン、トランスフェリン、アポリポたんぱく質などは物質輸送に関与して、γ–グロブリンは抗体として生体防御に働いています。
たんぱく質を構成しているアミノ酸は、たんぱく質合成の素材であるだけでなく、神経伝達物質やビタミン、その他の重要な生理活性物質の前駆体となっています。さらに、酸化されるとエネルギーとしても利用されます。
〔消化・吸収・代謝〕
体たんぱく質は、常に合成と分解を繰り返しており、動的平衡状態を保っています。
たんぱく質の種類によって、その代謝回転速度は異なりますが、いずれも分解されてアミノ酸となり、その一部は不可避的に尿素などとして体外に失われます。
したがって、ヒトは、たんぱく質を食事から補給する必要があります。
また、授乳婦は、母乳に含まれるたんぱく質も考慮して補給する必要があります。
このほかにも、成長期には新生組織の蓄積に必要なたんぱく質を摂取しなければなりません。
なお、妊婦の場合における胎児と胎盤などの成長も、これに相当します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕