学びの伴歩38 異なる切り口の情報

基本的な知識は、広く知識を得ていくために必要なことであるのは間違いがないことですが、これまで蓄積されてきた情報だけに頼っていると、せっかくの学びが活かされないことにもなりかねません。

別の方向から見て、別の切り口で考えてみることを習得していないと、現状を打破して、実践として使えなくなるということも少なからず起こります。

今、学んでいることは変化があったときに対応できるものなのか、対応するための知識を得ることができるのか、そういった見方をすることも重要との考え方をしています。

夏は暑くて、そのために作物が育たないという情報が伝えられたとき、どう考えるべきなのかということを提示しています。

ただ通年よりも暑かっただけなのか、ずっと続くことなのか、暑さのために今後は何が起こるのか、ということのほかに、なぜ作物が育たなくなってしまったのか、その原因を考えることが大切です。

原因がわかったとき、自分で対応できることなのか、それとも他にしなければならないことがあるのかを判断して、次の行動に移していくことも、また大切になります。

猛暑のために野菜が充分に育たない、途中で枯れたり腐ってしまうという報道を目にして、温暖化対策を考えて実行するという方向に行くのか、それとも野菜の種が以前とは変わってしまったのではないか、と考えて別の方向を考えるということもあります。

日本で栽培されている野菜の種の90%が海外から輸入されたもので、その野菜から採れる種は野菜を栽培することができないという事実があります。

それを知ったときに、これまで学習や報道で得てきた知識だけで暮らしていけるのか、個人や家族では対応できたとしても地域や日本全体で考えたときには、どのようなことになってしまうのか、それを考えるために別の切り口の情報を提供することも必要であり、そのための伴歩でありたいという考え方をしています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕