日々修行340 高齢者向けシェアハウスの特徴

高齢者向けシェアハウスについては、3回に渡って(日々修行336、337、338)背景を紹介してきました。では、「高齢者向けシェアハウス」とは、どのようなものを指しているのかについて、その特徴を示しながら書いていくことにします。

高齢者の住まいといえば、従来は老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が主流でしたが、新たな選択肢として高齢者向けシェアハウスが注目されています。

高齢者向けシェアハウスが注目される背景として、以下のような要因があげられています。

1)孤独の解消
シングル高齢者の増加に伴い、「一人暮らしの孤独感」を感じる人が増えています。シェアハウスでは他の入居者と交流することができて、安心感のある生活を送ることができます。

2)生活費の節約
シェアハウスでは家賃や光熱費を分担(シェア)できるため、一般的な一人暮らしよりも費用を抑えられる利点があります。

3)柔軟なライフスタイル
老人ホームや介護施設ではなく、自由な生活を維持しながらサポートを受けられる環境が求められています。シェアハウスでは、個室でのプライバシーを確保しつつ、共用スペースでの交流を楽しむことが可能です。

4)介護の前段階としての住まい
まだ介護が不要な元気な高齢者にとって、施設に入る前の選択肢としてシェアハウスが適しているという考え方が広まっています。

次に、既存の高齢者向けの施設との違いについて、簡単に整理しました。

1)老人ホーム
老人ホームは、介護スタッフが常駐し、食事や入浴などの生活サポートが提供される施設です。要介護度が高い人向けで、日常生活のサポートを受けながら安心して暮らせる環境が整っています。ただし、自由度が低く、生活のルールやスケジュールが決まっている点がデメリットとしてあげられています。

2)サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、基本的に自立した高齢者向けの住まいで、見守りや生活相談などのサービスが受けられます。介護サービスは基本的には提供されないものの、外部の介護サービスを利用することで、介護が必要になっても住み続けることは可能です。
プライバシーが確保されやすい利点はありますが、入居費用が高くなる傾向があります。

3)グループホーム
グループホームは、認知症の高齢者向けの小規模な共同生活施設で、介護スタッフが常駐して、認知症の症状に対応した生活サポートが提供されます。
自由度は低くなりますが、手厚い介護が受けられる環境が整っています。

4)高齢者向けシェアハウス
高齢者向けシェアハウスは、高齢者同士や多世代で共同生活を送る携帯の住まいです。自由度が高く、介護サービスは基本的には提供されないものの、入居者同士の助け合いや訪問介護を利用することでサポートを受けることができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕