誰もがカメラマンになれる時代であり、情報発信者になれるということを前回(セカンドステージ65)書いて、スマホで簡単に撮影できることはリスクもあるということを述べました。
撮影した写真や映像は切り抜きされたら、全体像が見えにくく(見えなく)なって、間違いを発信することにもなりかねません。
わざと加工して、間違いを起こさせようとしたら、それも可能なことです。生成AIがスマホでも使えるようになった時代は、可能性や危険性があるというレベルではなくなっています。
誰でも簡単に手のひらの上で発信できるようになったのは、WEB3.0の世界です。インターネットが情報発信者からの一方通行であった時代がWEB1.0、情報を受け取るだけではなくて双方向で情報発信ができるようになった時代がWEB2.0です。
WEB2.0までは、巨大な情報発信者があって初めて成り立っていたわけですが、WEB3.0では誰もが情報発信者になれるという便利であり、なおかつ危険があるという状況になっています。
情報発信者が限られていた時代には、発信者には責任が課せられていて、ある程度の信頼が寄せられていて、それが安心感にもつながっていました。ところが、誰もが発信できるとなると、間違いや思い込み、場合によっては悪意がある情報も流し放題になります。
これまでの情報発信と受信の関係から、すでに情報のセカンドステージに入っていることを強く認識して、発信する側も間違いをしていないのかを確認する、受信する側は常に疑ってかかるようにという、ある意味では困った時代になってしまっているということです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕