食の不都合な真実1 温暖化の真実

「食の不都合な真実」のタイトルの元ネタは、2006年のアメリカのドキュメンタリー映画『不都合な真実』(An Inconvenient Truth)で、その主演はアルバート・ゴア元アメリカ合衆国副大統領(民主党)です。

ゴア氏が地球温暖化を訴えているスライド講演に、彼の生い立ちを辿るフィルムを交える構成で、過去の気象データや温暖化によって変化した自然の光景を用いて、環境問題を直視しない政府の姿勢を批判して、自然環境を意識して日常を生活する重要さを訴える内容でした。

これに対して当時のブッシュ(子)政権(共和党)は、「地球温暖化は単なる学問上の仮説で、温暖化現象は現実には確認できていない」との公式見解で温暖化を否定しました。

これにメディア報道の多くが追随して、温暖化の否定をしたものの、実際にどうなったのかは20年ほどが過ぎて、多くの人が実感をしているところです。

100年に1回のレベルの異常気象とされたことが、毎年のように起こるようになり、最高気温の記録が塗り替えられるような状況となりました。日本の場合には、夏だけ赤道の近くに移動しているのではないか、というような状態です。

2025年の7月は、平年よりも2〜3℃の気温上昇であったと報告されています。そのような環境の中にあって、多くの人から疑問を呈されるようになったのは、そんなに急に食品に影響を与えるほど気温が上昇してしまったのか、ということです。

夏の気温が2〜3℃ほど高まっただけで、野菜が育っている間に腐ってしまう、鶏が産む卵が小さくなって栄養も低下するようなことになるのか、といったことが身近な例ですが、その原因を探ってみると、日本の農業が気づかないところで大変革していたことがわかってきました。

そのような食に関わる不都合な真実を、多くの方が目にするサイトで書くということで、限界もあるのですが、ギリギリのところで書き残すことにしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕