金言の真理16「朝の果物は金」2

「朝の果物は金、昼の果物は銀、夜の果物は銅」と言われるように、朝食で果物(フルーツ)を食べるのは健康効果が高いとされています。

よく医師や栄養士が話をすることに、「寝ている間に枯渇(不足)したエネルギーを効率よく吸収することができる」「果物の糖分が消費されやすくなるので太りにくくなる」ということがあります。

寝ている間に体内で不足するのはエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の中でも糖質のブドウ糖が最も多くなっています。ブドウ糖は吸収が早く、細胞に取り込まれると短時間のうちにエネルギー化されます。

全身の細胞は、糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)、たんぱく質(アミノ酸)が、すべてエネルギー源となるのが原則です。“原則”ということは例外もあるのですが、その例外は脳細胞です。脳細胞はブドウ糖だけが唯一のエネルギー源となっています。

脳細胞に取り込まれたブドウ糖は、15時間ほど脳細胞を正常に働かせるだけの分量が保たれています。夕食と翌日の朝食の間が12時間前後というのが一般的ですが、朝食を抜くとブドウ糖が保持されずに、脳機能が正常に保たれにくくなります。

脳がブドウ糖不足になると脳の働きが低下して記憶や集中力などが低下するだけではありません。脳が全身の働きをコントロールしているので、全身に影響を与えることになるのは当たり前に想像がつくところです。

これが「朝食を抜いてはいけない」と言われる大きな理由とされています。

朝の果物といえば、いろいろと思いつくはずですが、近いところに聞いても広くアンケートを取っても一番にあげられるのはバナナです。

これは“朝バナナダイエット”が大流行したことがあるからですが、「朝の果物は金」ということで、朝のバナナは本当に金なのか(銀でも銅でもなく)ということについて、朝バナナダイエットを例にして次回(金言の真理17)で書かせてもらいます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕