金言の真理17「朝の果物は金」3

お題の「朝の果物は金」というのは、果物(フルーツ)を食べるタイミングと健康効果を表現した「朝の果物は金、昼の果物は銀、夜の果物は銅」の初めの部分です。

朝に食べる果物で最も有名になったのはバナナで、そのきっかけとなったのは“朝バナナダイエット”です。

朝食にバナナ1本を食べるだけでよい手軽なダイエット法として、長く人気が続いている方法で、バナナを食べるほかには好きなことをしてよいという楽に取り組めるダイエット法という印象が持たれています。

しかし、朝バナナダイエットを成功させるためには条件があります。

バナナは、エネルギー量が少ないうえに、甘味があって、食物繊維も多く含まれるため、満足感を得やすいというダイエットには向いた食品ですが、朝バナナダイエットは胃腸の休息時間を長く取り、機能を回復させて、体質の改善によって代謝を高めることを目的としています。

朝バナナダイエットは、ただバナナを1本食べるだけではなく、常温の水を飲みながら、ゆっくりとバナナを噛んで食べるのが基本的な方法です。

バナナには酵素が豊富に含まれ、酵素の働きによって消化を進めるとともに全身の細胞の働きを活性化させることによって、体内に溜め込まれた毒素を排泄させることも目的としています。

午前中は排泄の時間帯であるとされており、この時間帯に消化・吸収に多くのエネルギーを使う肉や魚、卵などを食べると、代謝のために使われるエネルギー量が減って、全身の代謝が低下しかねません。

バナナは熟成しているため、消化酵素の量が多く、消化に時間がかからず、エネルギーの無駄づかいがない分だけ、代謝が高まりやすくなっています。

便秘の人は代謝が低下していることが多く、塩分が多い食事を続けることで体内の水分バランスが崩れやすく、冷えやむくみにつながります。

むくみは細胞内の水分量が多くなり、老廃物の排泄が不十分になっている状態で、細胞の水分が全体的に多くなることで身体が冷えるようになります。

バナナには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれ、腸壁を刺激するとともに便を軟らかくさせるため、便通が促進されます。

また、バナナに豊富に含まれるカリウムには、体内の余分なナトリウムを排泄し、むくみを解消し、冷えも解消する作用があることから、代謝を促進することができるというメリットもあげられています。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕