負の歴史5 法人の整理の歴史

“整理”と書くと問題は少ないような感じ(正の雰囲気)がするものの、“つぶす”と書いたら、これは負の感覚そのものです。今の厳しい時代には“つぶれる”ということがあっても仕方がないかと感じるところがあるかもしれませんが、これが実際に法人をつぶした話となると心穏やかに見聞きできる状況ではないはずです。

東京にいたときには、霞が関のお役所に関わる法人と、その派生の活動をする法人の設立を数多く手掛けてきました。そのほとんどは長く継続させることが求められていて、定款から内部規定まで、必要な書類を作り続けてきました。

確固たる組織づくりをすると、これを整理(解散、清算)しようとなると、一生懸命になってきたことが仇(あだ)になることもあります。特に大変になるのは国の許可のもとに活動する公益社団法人や公益財団法人ですが、幸いにして、これまで解散に関わったことはなかったことになっています。
(公式見解的なことで、実際には1回だけ解散まで手伝ったことがあります)

公益社団法人や公益財団法人は1か月くらいの手続きで設立できることはなくて、場合によっては1年以上がかかることもあるのですが、一般社団法人なら1日で書類を作って、もう1日で公証役場と法務局の手続きで終了ということが可能です。

合計2日という経験は実際には東京と岡山での3法人だけです。一般社団法人だけでも東京で9法人、岡山で5法人なので、そのうちの3法人は多いのか少ないのか。

設立は頑張れば2日で可能であっても、解散となると3〜4か月は少なくともかかります。

簡単には解散できない(解散させない)ようにするために、わざわざ面倒な手続きにしているのではないかと疑いたくなるようなことで、その手続きを簡単に書き出すだけでも12行が必要になります。

これについては次回(負の歴史6)に書かせてもらいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕