テレビ番組に頻繁に登場する専門家で最も多いのは医師です。それくらい健康に影響を与える出来事が多いということですが、その専門家が正しいことを言ってくれているならよいものの、他の意図があって発言をすることが目立っています。
その前振りのようなことは前回(金言の真理31)書いていますが、出演するほうと出演させるほうの、どちらが悪いのかという議論に結論が出しにくいところがあります。
出演する健康に関わる専門家は、出演料をもらっているなら、出演させるテレビ局側の依頼をある程度は聞いてくれます。ところが、製作費不足から出演料を取らない専門家が優先的に使われるようになってからは、言いたいことを発言する傾向が増えてきました。
中には間違ったことを平気で発言している医師もいます(間違っていることを知っているのか? それとも知らないのか?)。いくら自由度(?)があるといっても、「ここまではないだろう」ということを許してしまっているテレビ局側にも問題があります。
あまりに気になる発言を知って、たまたま知り合いが制作担当だったので「大丈夫か!?」と聞いたら、「私が何を言っているかわからない」ということで説明をしたら「言っていることはわかったけれど裏付けは取っていなかった」ということも最近、経験しました。
最後に「何か問題が起こるようなことがあったら、サポートしてもらえますか」とも言われたのですが、これは断りました。
テレビ番組に“タイアップ”として無料でコメントしてくれる、放送局まで出向いてくれるといった医師の多くは、集患(患者の集客)のための出演であるので、だんだんと宣伝っぽい「腐ったタイアップ」になりがちです。
せめてメディア業界で“金言”として使われてきた「腐ってもタイアップ」で止めておいてほしいのですが、そうではないのが実際のところです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






