食事摂取基準163 ビタミンD13

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの過剰摂取の回避の「耐容上限量の設定方法」を紹介します。

〔耐容上限量の設定方法〕
高カルシウム血症を対象に算定しました。

*成人(耐容上限量)
アメリカ・カナダの食事摂取基準に準拠して、不確実性因子を2.5とすると、耐容上限量は100μg/日と算出されます。

1250μg/日で高カルシウム血症を来した症例報告があり、これを最低健康障害発現量として、不確実性因子を10として耐容上限量を算出しても、ほとんど同じ値となります。

また、欧州食品安全機関(EFSA)は2023年に耐容上限量の算定根拠を、高カルシウム血症よりも早期の兆候である持続性高カルシウム尿症に変更して、最低健康障害発現量を250μg/日、不確定因子を2.5として健康障害非発現量として100μg/日、耐容上限量を100μg/日としています。

これらのことから、いずれの方法を用いても100μg/日となります。なお、性別と年齢区分ごとの違いは考慮していません。

*高齢者(耐容上限量)
現在までのところ、高齢者における耐容上限量を別に定める根拠がないことから、成人と同じ100μg/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕