食事摂取基準166 ビタミンE1

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンEの基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。

〔定義と分類〕
ビタミンEには、4種のトコフェロールと4種類のトコトリエノールの合計8種類の同族体が知られており、クロマン環のメチル基の数によって、α–、β–、γ–、δ–体に区別されています。

血液と組織中に存在するビタミンE同族体の大部分がα–トコフェロールです。このことから、α–トコフェロールのみを対象にビタミンEの食事摂取基準を策定しました。

〔機能〕
ビタミンEは、生体膜を構成する不飽和脂肪酸あるいは他の成分を酸化障害から防御するために、細胞膜のリン脂質二重層内に局在します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕