サプリメントは健康の維持を目的に摂るもの、医薬品は疾患(病気)を治すために飲むものという大雑把な分け方がされることがあり、それは多くの人の認識と共通しているところがあります。
サプリメント(Supplement)には補助、補完、補充といった意味があり、通常の食事では不足する栄養素を補うものを指しています。その不足して補うものとして一番にあげられるのがビタミンとミネラルです。
ビタミンもミネラルも、その不足によって生じる疾患に対しては医薬品として処方されるものがあります。
例えば、ビタミン摂取といえば名前が出てくることが多いビタミンB₁を補うものには指定医薬部外品と医薬品があり、その中間ともいえる第3類医薬品があります。
医薬品は医療機関で扱われるもので、ビタミンB₁欠乏症に使われています。第3類医薬品は一般医薬品の中で副作用などのリスクが比較的低いもので、医薬品と比べる成分の含有量が少なくなっています。薬局・薬店などで購入することができます。
指定医薬部外品は医薬品のうち作用が緩やかなもので、スーパーやコンビニで購入することができるものです。
医薬品の場合には、有効成分の含有量の違いによって区分されていて、含有量が少ないものは副作用も弱いということで手軽に(市販のサプリメントと同様に)購入できるようになっています。
では、サプリメントは医薬品の含有量を少なくしたもの(成分を薄めたもの)なのかというと、そうではありません。中には医薬品よりも多くの量を摂ることができるものもあって、このへんの背景や実態を知らないままに摂ることによってリスクが生じることがあります。
サプリメントは食品に分類されるので、自由に摂ってよいと認識されることもあるのですが、成分によっては自由に摂ったら大変なことになるということも「サプリの不都合な真実」では伝えていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






