金言のテーマとして相応しくないのではないか、との声が出そうですが、これはテレビ業界では「偉大なるワンパターン」は金言扱いを超えて、金言そのものとして使われています。
もちろん、単なるワンパターンで、お笑い芸人が同じギャグを言い続けて、その場の笑いを取ればよい、というのとは異なっています。それは、あまりよい表現ではないのですが、マンネリとか馬鹿の一つ覚えと言われる状態です。
ワンパターンは、変化や新鮮味がなくて、代わり映えのしない、工夫がないことを表す和製英語で、登場したときには若者言葉として紹介されていました。
今では新たな言葉は「新語・流行語大賞」にノミネートされることで認められたものとして記録されますが、以前は「現代用語の基礎知識」に掲載されることで世間に認められと認識されていました。
ワンパターンが掲載されたのは1980年版でした。「新語・流行語大賞」が始まったのは、その4年後の1984年のことです。
現在の「新語・流行語大賞」はユーキャンが運営(2004年から)していますが、それ以前は「現代用語の基礎知識」の発行元の自由国民社が運営していました。「現代用語の基礎知識」に掲載される(予定も含む)言葉の中からノミネートされて、その中から「新語・流行語大賞」のトップ10と年間大賞が選定されていました。
ここまではワンパターンという言葉の説明であって、お題の「偉大なるワンパターン」については、次回(金言の真理49)から触れていくことにします。
その話の始まりは、「偉大なるワンパターン」の代名詞とされるテレビ時代劇「水戸黄門」です。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






