「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンKの基本的事項の「機能」を紹介します。
〔機能〕
ビタミンKは、肝臓においてプロトロンビンやその他の血液凝固因子を活性化して、血液の凝固を促進するビタミンとして見出されました。
ビタミンKの古典的作用は、肝臓において血液凝固因子にカルボキシ基を導入する酵素γ-カルボキシラーゼの補酵素作用ですが、最近、骨など肝臓以外におけるビタミンK依存性たんぱく質の意義が注目されています。
具体的には、ビタミンK依存性に骨に存在するたんぱく質オステオカルシンを活性化して、骨形成を調整すること、さらにビタミンK依存性たんぱく質MGP(Matrix Gla Protein)の活性化を介して動脈の石灰化を抑制することも重要な生理作用です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






