食事摂取基準180 ビタミンK4

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンKの欠乏の回避の「必要量を決めるために考慮すべき事項」を紹介します。

〔必要量を決めるために考慮すべき事項〕
ビタミンKが欠乏すると、血液凝固が遅延します。特定の組織(肝臓と骨、血管)で分泌される非カルボキシル化依存性たんぱく質の血液濃度が、ビタミンKの生体指標として、しばしば用いられています。

しかし、これについてもカルボキシル化に最適なビタミンK摂取量の範囲は不明であり、食事摂取基準で用いられるほどの知見は十分ではありません。

その他、血中フィロキノンとメナキノン濃度もありますが、それらについて参照しうる計画な値は設定されていません。

以上より、正常な血液凝固能を維持するのに必要なビタミンK摂取量を基準として適正摂取量を設定するのが妥当と考えて、目安量を設定しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕