「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₆の欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*高齢者(推定平均必要量、推奨量)
高齢者については、血漿PLP(ピリドキサール5-リン酸)が年齢の進行に伴って減少するという報告はあるものの、現時点では不明な点が多くなっています。
また、高齢者について、必要量の算定に当たり特別の配慮が必要であるというデータはないことから、成人(18〜64歳)と同様に、0.019mg/gたんぱく質を推定平均必要量算定の参照値として、対象年齢区分のたんぱく質の食事摂取基準の推奨量を乗じて推定平均を算定しました。
推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






