「日本人の食事摂取基準（２０２５年版）」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのパントテン酸の欠乏回避の「目安量の策定方法」の続きを紹介します。

〔目安量の策定方法〕
＊小児（目安量）
性別と年齢区分ごとの平成３０年・令和元年国民健康・栄養調査の中央値を目安量としました。

ただし、１１歳以下の各年齢階級において男女の体格に明らかな差はないことから、男女の平均値を目安量に用いました。

＊妊婦（目安量）
妊婦のパントテン酸の摂取量は、日本人の報告データを再計算すると、平均値±標準偏差が５.５±１.３mg/日、中央値が５.３mg/日となります。

この中央値を丸めた５mg/日を妊婦の目安量としました。

＊授乳婦（目安量）
授乳婦のパントテン酸の摂取量は、日本人の報告データを再計算すると、平均値±標準偏差が６.２±１.６mg/日、中央値が５.９mg/日となります。

この中央値を丸めた６mg/日を妊婦の目安量としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構　理事長：小林正人〕