「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビオチンの基本的事項の「消化、吸収、代謝」を紹介します。
〔消化、吸収、代謝〕
生細胞中のビオチンは、ほとんどがたんぱく質中のリシンと共有結合した形態で存在します。
食品の調理・加工過程において、ほとんど遊離型になることはありません。
消化管においては、まずたんぱく質が分解を受け、ビオチニルペプチドやビオシチンとなります。
これらが加水分解された後に、最終的にビオチンが遊離して、主に空腸から吸収されます。
消化過程は食品ごとに異なり、同時に摂取する食品の影響も受けます。
相対生体利用率を網羅的に検討した報告は見当たりません。
日本で食されている平均的な食事中のビオチンの遊離型ビオチンに対する相対生体利用率は、80%程度であると報告されています。
卵白に含まれる糖たんぱく質であるアビジンは、ビオチンと不可逆的に穴道するため、ビオチンの吸収を妨げます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






