食事摂取基準250 ビオチン5

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビオチンの欠乏回避の「目安量の策定方法」の続きを紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*小児(目安量)
小児については、成人(18〜29歳)の目安量の50μg/日を基に、体重比の0.75乗を用いて推定した体表面積比と、成長因子を考慮した次式、「(対象年齢区分の参照体重/18〜29歳の参照体重)0.75×(1+成長因子)」を用いて計算しました。

必要量に性差があるという報告が見られないために、男女共通の目安量としました。

男女間で計算値に差異が認められた場合は、低い値を採用しました。

*妊婦(目安量)
妊娠後期に尿中のビオチン排泄量と血清ビオチン量の低下やビオチン酵素が関わる有機酸の増加が報告されていることから、妊娠はビオチンの要求量を増大させるものと考えられます。

しかし、胎児の発育に問題ないとされる日本人妊婦の目安量を設定するのに十分な摂取量データがないことから、非妊娠時の目安量を適用することとしました。

*授乳婦(目安量)
授乳婦の目安量は、非授乳婦と授乳婦のビオチン摂取量の比較から算定すべきですが、そのような報告は見当たりません。
そこで、非授乳時の目安量を適用することとしました。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕