食事摂取基準268 ナトリウム7

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのナトリウムの欠乏回避の「推定平均必要量の策定方法」の続きを紹介します。

〔推定平均必要量の策定方法〕
*小児(推定平均必要量)
小児については、報告がないため、設定されていません。

*妊婦・授乳婦の付加量(推定平均必要量)
妊娠による母体の組織増加、胎児、胎盤を維持するために必要なナトリウム量は約21.85g(950mmol)と推定されます。

この増加は、9か月の間に起こるため、ナトリウム添加量は0.08g(3.5mmol)/日(食塩相当量0.2g/日)に相当します。この量は通常の食事で十分に補えるために、妊婦にナトリウムを付加する必要はありません。

日本人の人乳組成の報告によると、母乳中のナトリウム濃度の平均値は135mg/Lでした。

0〜5か月児の乳児の基準哺乳量を0.78L/日とすると、105mg/日(食塩相当量0.27g/日)のナトリウムが含まれていることになります。

この量は通常の食事で十分に補えるために、授乳婦についても特にナトリウムを付加する必要はありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕