表町学6 20年振りの閉店セールでの学び

「20年振りの閉店セール」というキャッチフレーズは、岡山市表町商店街(上之町商店街、中之町商店街、下之町商店街、栄町商店街、紙屋町商店街、千日前商店街)のアーケード街のうちの最も北側の上之町商店街の20年間、シャッターが閉まったままだった有名食器店の閉店セール(2025年10月初めから年末まで)で使われたものです。

これは商店街を利用する方や近隣の方々だけでなく、地元のメディア(新聞、テレビ)でも取り上げられ、ネットでも拡散されたこともあって、大評判となりました。11月の半ばにはNHKの地元番組で生中継されて、これまでの報道をまとめると、ほぼ言いたいことは伝えることができたという状態となりました。

しかし、伝え方は様々でレトロ食器店と紹介されたり、20年前の値札の40%OFF(途中から50%に)ということが強調されたりしました。

情報を発信する側としては、新聞、テレビ、ネットで見て来店される方は、すべてを見ているように思いがち(期待しがち)ですが、全部を見ているとは限りません。また、全部を見たとしても充分に把握してもらっているとは限りません。

SNSは伝言ゲームのようなもので、先に伝わるほど曖昧になったり、時には間違い情報が含まれるようにもなります。

それは承知していたにもかかわらず、あまりの混雑に来店者への説明が遅れたことがありました。

少し落ち着いてきた段階で、ボランティアで店頭に立ったときに、端的に閉店セールの趣旨と目的を話すようにしたところ、在店時間が長くなる、しっかりと見てもらえる、販売数が増える、同じ数でも高くて価値がある食器が売れていくということがわかりました。

他にも店頭で朝から晩まで商店街の流れを見ていると、時間の経過、曜日による違い、イベントの有無によって客筋が変わることもわかったのですが、そういった経験で学んだことを次回から徐々に書かせてもらいます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕