「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのカリウムの生活習慣病の発症予防の「主な生活習慣病との関連」を紹介します。
〔主な生活習慣病との関連〕
コホート研究のメタ・アナリシスでは、カリウム摂取の増加は脳卒中のリスクを減らしましたが、血管疾患や冠動脈疾患のリスクには有意な影響は見られませんでした。
さらに、一般集団を対象とした疫学研究で、ナトリウム/カリウム摂取比が心血管病リスク増加や全死亡に重要であると報告もあり、カリウムの摂取は食塩との関連で評価すべきであると考えられます。
2012年に発表されたWHOのガイドラインでは、カリウム摂取量90mmol(3510mg)/日以上を推奨しています。
これはWHOが行ったメタ・アナリシスにおいて、90〜120mmol/日のカリウム摂取で収縮期血圧が7.16mmHg有意に低下したことを根拠としています。
全米科学・工業・医学アカデミーではアメリカの食事調査における摂取量の中央値(女性は2.6g/日、男性は3.4g/日)に基づく目安量を設定していますが、いわゆる目標量に当たるCDRR(Chronic Disease Risk Reduction Intake)の値は示していません。
EFSAは目標量として3500mg/日、北欧諸国の食事摂取基準は、このEFSAの値を支持しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






