負の歴史33 抗酸化成分の色

活性酸素は多くの疾患や身体機能に影響を与えることから、体内で活性酸素を消去することの重要性を伝え、そのための方法を紹介することは大切であるとの認識で、“抗酸化業界”と長らく付き合ってきました。

抗酸化業界というのは、研究者や医師、健康食品やサプリメントの販売会社、抗酸化成分を多く含む食品の販売会社などを含めています。こういった方々や企業を登場させるメディア(テレビや健康関連雑誌、書籍など)も抗酸化業界の一部ともいえます。

抗酸化成分を摂取すると、体内で発生した活性酸素を通常の酸素に戻すことができます。

活性酸素は簡単に説明すると、酸素分子にあるプラス電子4つ、マイナス電子4つのバランスが崩れたもので、主にはマイナス電子が欠けています。そこにマイナス電子を与えるのが抗酸化ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)です。

活性酸素は電子を奪いやすいところから取っていく性質があるので、人間の細胞よりも電子を奪いやすいものが近くにあったら、そちらから取っていくことになります。その電子が奪われやすいものが抗酸化成分で、その代表が植物の色素です。

抗酸化成分というと赤ワインのポリフェノール、トマトのリコピン、ブドウなどのアントシアニン、大豆のイソフラボン、玉ねぎのケルセチン、ゴマのセサミンなど、さまざまなものが登場して、その都度ブームを起こしていました。

そういった流れの中で、一般的な認識となったのは色素が多いものは抗酸化力が強いということで、色の濃いものが選ばれるようになりました。

しかし、そうとは言えないものがあって、緑茶のカテキンは通常の食品類では最も抗酸化力が強いのに、色が薄くなっています(ほとんど無色)。

緑茶といえば濃い緑色という印象があって、この緑色がカテキンの色だと思われがちですが、緑色の正体は葉緑素(クロロフィル)です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕