時間塾33 時間換算の仕事

「時は金なり」はアメリカの政治家のベンジャミン・フランクリンの言葉「Time is money」の日本語訳です。この意味として二つの捉え方があります。

一つは「時間は有限であり、浪費すると損失につながるので大切に使うべきだ」という教訓です。「時間を無駄にすることなく一生懸命に働け」という意味合いで使われることもあります。

もう一つは「時間と金は同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけない」という戒めの意味です。時間を無駄にすることがないように、ということで、働き方改革の時代には、こちらのほうが、しっくりするという感覚があります。

時間がお金というのは、時給で働いている人だけでなく、週給や月給という形態で働いている人にも共通する感覚です。働きに応じて、受け取る金額が決まってきます。多くの給与を得るには、もっと長く働くしかない、という感覚です。

これは働いているというよりも、働かされているようなものです。

世の中は99%の「時間を売る人」と1%の「時間を買う人」で成り立っている、と言われます。1%の働かせる人の下で、99%が働かされているという形です。

「時は金なり」を意識したら、次に何をしようと考えるかというと、多くの人(それこそ99%の人)は自分の時間を売って仕事をしようとするでしょうし、時間を金に変えることで金持ちになれると信じて疑わないという行動をし続けています。

しかし、これでは消耗するだけであって、限界に達したら、もう時間を売ることができなくなり、それ以上は稼げないことになります。なんといっても1日に与えられた時間は誰もが同じ24時間しかないのですから。

時間換算の仕事をさせる経営者の多くは、自らも時間換算の仕事をしていて、社員にも同じことをさせているだけ、と言われることがあります。働き方改革は、経営者が「時間=金」という考えに縛られているうちは、なかなか達成できないようです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕