「三歩進んで二歩下がる」と聞いて、水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」の歌詞だと即座にわかって、歌い出しの「しあわせは歩いてこない だから歩いてゆくんだね」も出てきて、歌うこともできるのは、リリースされた1968年には少なくとも小学生になっていた人のはずです。
“はず”と書いたのは、今は「三歩進んで二歩下がる」とネット検索すれば、すぐにネタ元がわかる時代で、歌詞も曲も知ることができるので、限定しにくいところがあります。
「三百六十五歩のマーチ」については、金言の真理57の「人生楽ありゃ苦もあるさ」4で少しだけ書いたのですが、そのときには歌唱した歌手を“水前寺清子”と呼び捨て感覚で描きました。
それは「三百六十五歩のマーチ」の歌詞の内容とテレビ時代劇『水戸黄門』のテーマ曲の「あゝ人生に涙あり」の歌詞と似通ったところがあるという話題であったので、敬意を表する書き方にはなっていませんでした。
今回は“さん”付けで水前寺清子さんと書いたのは、今回のお題の「三歩進んで二歩下がる」の主人公の一人であることを意識してのことです。
本題に入る前に、共通点について書いておくと、テレビ時代劇『水戸黄門』の初回放送は1969年8月4日で、「三百六十五日のマーチ」がリリースされたのは1968年11月10日のことです。
「三百六十五日のマーチ」は、その歌詞の斬新さから国民に浸透していたので、聞き慣れた歌詞が毎週流される「あゝ人生に涙あり」と同じ歌詞が出てくることを、なんとなく感じたという声は多くありました。
その歌詞については次回(金言の真理78)に続きます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






