「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのマグネシウムの生活習慣病の発症予防の「主な生活習慣病との関連」を紹介します。
〔主な生活習慣病との関連〕
*高血圧
55歳以上の高齢者を対象としたオランダの研究では、100mg/日のマグネシウム摂取量増加は収縮期/拡張期血圧の1.2/1.1mmHgの有意の降圧を伴うことが示されています。
介入試験のメタ・アナリシスでは、平均410mg/日のマグネシウム補給で収縮期/拡張期血圧が-0.32/-0.36mmHgと、僅かだが有意に低下したと報告されています。
しかし、降圧効果を示さなかったレビューもあります。
105の介入試験をまとめたレビューでは、マグネシウムの介入試験には質に問題のあるものが少なくないとも述べられています。
2016年のメタ・アナリシス、2017年にメタ・アナリシスは、いずれもマグネシウムの補給によって血圧が低下することを示しています。
マグネシウムの補給量は、240〜960mg、365〜450mgでした。
2021年のレビューでは、食事からのマグネシウムの平均的な摂取量は推奨される値を下回っており、高血圧の予防と治療におけるマグネシウムの補給は正当化される可能性があるとしています。
しかしながら、サプリメント等の摂取によるマグネシウムの降圧作用については、科学的根拠が十分ではなく、耐容上限量との関係もあるため、サプリメント等の摂取は推奨されていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






