言い違い6 真逆の読み方

「人生には3つの坂があります。それは上り坂、下り坂、そして“まさか”です」ということは、どこかで聞いたことがあるかと思います。

さまざまなシーンのスピーチで使われやすい人生訓の一つで、上り坂は順調に進んでいる時期、下り坂は不調や困難な時期、まさかは想像もしなかった事態が起きる時期を意味しています。

この話を持ち出したということは「真逆」を「まさか」と読んでのことですが、パソコンなどの文字変換ソフトを使うと「まさか」と打ち込んでも「まぎゃく」と打ち込んでも「真逆」と表示されます。

真逆(まさか)は、予期しなかったことが起こること、予期しなかったことが起こったときに口から出る「まさか!」という驚きを意味する言葉です。

真逆(まぎゃく)という読み方については前回(言い違い5)説明していますが、真は強調するために使われることから、全く逆、正反対という意味となります。

真逆(まさか)と真逆(まぎゃく)は、全く逆のことを表すために使われるので、それこそ真逆の意味となります。この場合の真逆は「まぎゃく」と読みます。

このような読み間違いがないように、言葉で使える放送(テレビ、ラジオ、ネット番組など)の世界では、原稿を読む場合には真逆と書いたら「まぎゃく」として、「まさか」と言うときには平仮名で書くのが原則とされています。

これが徹底していれば読み間違いはなくなるはずなのですが、真逆を「まぎゃく」と読まない人もいます。それではと、真逆(まぎゃく)、真逆(まさか)と読み仮名をつけたら、今度は「まぎゃく、まさか」と両方を読んでしまう人が現れています。

このようなことも、リハーサルで確認しておけば問題がないだろうに、まだ言い違いが起こるということは、ぶっつけ本番なのかと疑ってしまいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕