食の不都合な真実25 バナナの残留農薬

2回に渡ってバナナの安全性について紹介してきましたが、それに続いて残留農薬について説明していきます。

残留農薬は、収穫後に使われた農薬が、食品の中に残っている(含まれている)ものを指していて、国産の農産物では収穫後の農薬使用(ポストハーベスト)は原則禁止であるので、身近なリスクとして感じにくいかもしれません。

食品に残留する化学成分は食品添加物に分類されていて、袋などに入ったものには残留している食品添加物の名称を表示することが義務づけられています。バラ売りする場合には棚などに表示する必要があります。しかし、それが完全には守られていない現実があります。

輸入されたフルーツは、防カビ剤などとして使用された農薬が残留している場合には、その名称を表示することが義務付けられています。しかし、袋に入れずに店頭で販売されている場合には、表示を見て使用の有無を確認することはできません。

農薬のイマザリルやTBZ(チアベンダゾール)がバナナに残留していれば、それを表示することになります。そこで業界内で見極めのポイントとされているのは、軸の部分の緑色の状態です。

TBZはバナナの軸が腐ったり、カビが生えて房のバナナがバラバラにならないようにするために以前から使われていました。以前は軸だけに使われていたわけですが、TBZを使うと皮も果実も熟して黒っぽくなっていくのに、軸だけは黄色にならずに緑色のままということが起こります。

このことからTBZの使用は軸を見ればわかります。軸はバナナの身に栄養成分を運ぶ通路になっているので、そこには農薬や化学成分が入りやすく、残りやすいということを知っておいてほしいのです。

なぜ、このような農薬が残っている状態が許されているのかというと、収穫後に使用する農薬ということで、皮にしか残っていないので、皮を剥いて食べるものは安心できる、という考え方がされているからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕