宇宙から地球を見ると、日本は特徴的な位置(大陸の右端=極東)と形(長く弓形の龍の形)であることから見つけやすくなっています。その二つの特徴がなければ発見しにくいほど日本は狭い島国です。すべての陸地のうち日本の面積は0.25%でしかありません。
広大な土地があれば廃棄物も汚染したものも多くの人が暮らすところ以外に廃棄する、埋めるといった発想も成り立つところですが、それは求めにくい環境です。
日本は四季があり、季節ごとの植物の成長があることから比較的、食べ物は豊富にあるとはいえ、量的には食べられるものは限られています。
栽培のために多くの農薬を使い、土壌が汚染したからといって、他のところに移動すればよい、他の地域を征服して食料を入手すればよいという考えができない環境にあります。
今でこそ、海洋国であることをメリットとして、海外から食料を輸送することができる環境ですが、食べたいものを、いつでも、どれだけでも食べられる飽食の時代になったのは、終戦から25年以上を経た1970年代になってからのことです。
日本の食料自給率38%と先進国の中では最低の水準となっています。これはカロリーベースの計算で、食品を販売している店舗で国産の食品が38%しかないわけではありません。
カロリーベースは、それぞれの食品の重量を生きていくのに必要な熱量(カロリー)を基準にして割り出したもので、「国民1人1日当たり国産熱量÷国民1人1日当たり供給熱量×100」という計算式が使われます。
輸入された飼料で育てられた牛や豚、鶏、卵などは国内で育てられたものであっても国産とはされていません。牛や豚などは多くの飼料を食べることから、輸入された飼料が多くなり、その分だけ食料自給率は低下します。
また、カロリーベースであるので、穀類や野菜類などはカロリーが低いために、カロリーが高い肉類などと比較すると、消費量が多くても自給率は低くなります。
〔小林正人〕






