レッドエコノミーの反省に立って、環境の保護と持続可能な社会を構築するために取り組まれたのがグリーンエコノミーです。
廃棄物が環境を汚さないように手間をかけて処理する方法が考え出され、温暖化や環境破壊の元凶とされる二酸化炭素の排出量を減らす活動にも多くの企業が取り組みました。
二酸化炭素削減のために進められた原子力発電は、廃棄物として放射性物質を大量に作り出し、その処理に莫大な時間と費用がかかることは後回しにされてきました。
時間と費用がかかるだけでなく、廃棄物に含まれる有害物は身体に影響して、健康面でも大きな影響を与えることになりました。
人間にとっての便利で快適な生活は、あらゆる産業界で多くの廃棄物を作り出すことなり、その処理は自然界に負荷をかけることにつながりました。廃棄物を放置することは自然環境を汚染して、そこで暮らす人間にとっても不快な環境につながることになりました。
産業廃棄物は、そのまま形状を変えないものがあれば、形状を変えながら変化していくものもあります。形状を変えないプラスチック廃棄物などはレッドエコノミーによる悪影響の一つです。
形状が変わるものとしては、農業生産から消費までの間の食品ロスなどで生じたものがあげられます。微生物などの自然の力によって分解され、無害なものに変わっていくものであっても、自然に任せたままでは、あまりに長い時間がかかり、その間に不快な環境は継続されます。
グリーンエコノミーは、一つの課題解決が他の課題を生じさせることから、いつまでも終わらない人間を疲弊させるエコノミー活動であることに気づき、そこからの脱却を目指す人が増えてきました。
自然の中で誕生し、自然環境に合わせて進化してきた人間の身体の仕組みは、長年の歴史によって、それぞれの人の環境や生活によって変化してきた結果であり、多くの人にとって快適になるように遺伝によって変化してきたことです。
身体の状態に合わせた無理がない活動は、経済発展と健康度の向上を両立させることができたものの、身体の仕組みに合致しない活動によって大きな課題を次世代に残す結果となっています。
〔小林正人〕






