地球温暖化の原因とされているのは温室効果ガスの存在です。
地球の平均気温は14℃前後となっていますが、大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンなどの温室効果ガスがないとするとマイナス19℃になります。
太陽光は地面を温めるものの、地表から放射される熱は温室効果ガスがなければ大気外に放出されます。温室効果ガスによって地表から放熱される熱が吸収され、大気が温められています。
産業活動が盛んになるまでは、温室効果ガスは気温を一定に保ち、その環境の中で植物も動物も成長し、進化をしてきました。
ところが産業活動によって温室効果ガスが大量に排出されることによって、大気中の濃度が高まり、熱の吸収が増えたことによって気温が大きく上昇するようになりました。
その中でも気温上昇に最も影響を与えているのは二酸化炭素です。温室効果ガス別の地球温暖化への影響の割合は、二酸化炭素76.7%、メタン14.3%、一酸化二窒素7.9%、フロン類1.1%と報告されています。
これはIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change=気候変動に関する政府間パネル)によるもので、IPCCは世界気象機関と国連環境計画によって1988年に設立された政府間組織です。
石油や石炭などの化石燃料の燃焼によって排出される二酸化炭素が温暖化の最大の原因とされていますが、植物による二酸化炭素を取り込み、酸素を放出する能力の低下、つまり森林の減少も大きな要因となっています。
二酸化炭素濃度は、産業革命前の1750年の278ppmから2013年には400ppmに、2022年には418ppmと50%も増加しています。
国別の二酸化炭素排出の変化を見ると、熱帯アジアでの森林減少が大きく進み、熱帯アメリカ、熱帯アフリカと合わせて、世界的な排出量が増えています。アメリカの森林減少は20%世紀初めには歯止めがかかり、中国においても森林の過剰伐採による空気汚染、洪水の頻発の影響を受けて森林伐採にブレーキがかかっています。
森林減少の原因としては、伐採、焼畑、森林火災、農地転換、都市化などがあげられています。経済発展・人口増加が進んでいる途上国で森林開発が進んでいることから、今後も森林減少、二酸化炭素増加のリスクが高まることは容易に想像できることです。
〔小林正人〕






