徐々に起こっている変化は、あるときを境にして、急激な変化が起こるようになります。そのターニングポイント(分岐点、転機)を、身体の変化から見ていくことにします。
その変化は、目で見ることができないことが多く、誰もが敏感に気づくことができないこともありますが、その変化と仕組みがわかることで、より変化に気づきやすくなります。
人間は酸素を取り込んで、細胞のミトコンドリアでATP(アデノシン三リン酸)を合成しています。
そして、ATPを用いてエネルギーを作り出して生命活動を行っています。ウォーキングなどの有酸素運動を行っていると、徐々に身体が温まり、うっすらと汗をかくようになります。
これはミトコンドリアで酸素を多く取り込んで、エネルギー産生が盛んになってきた分岐点です。
ミトコンドリアは、エネルギー産生の小器官で、直径は0.5μmほどのサイズです。細胞によって100〜2000個のミトコンドリアが存在しています。
全身には60兆個以上の細胞がありますが、すべてのミトコンドリアを合わせると体重の10分の1もの重量になります。
ミトコンドリアが特に多く存在しているのは筋肉と肝臓です。筋肉は全身のエネルギー産生の30%ほど、肝臓も30%ほどにもなっています。
全身のミトコンドリアで発生したエネルギーのうち半分ほどは熱エネルギーに変換されています。
その根拠ですが、体内で発生したエネルギーのうち、生命維持に使われる基礎代謝は70%ほどで、基礎代謝の70%ほどが体熱の維持に使われているからです(70%×70%=49%)。
〔小林正人〕






