食事摂取基準333 亜鉛1

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルの亜鉛の基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。

〔定義と分類〕
亜鉛(zinc)は原子番号30、元素記号Znの亜鉛族元素の1つです。

〔機能〕
亜鉛は、成人の体内に約2000mg存在します。

亜鉛の生理機能は、たんぱく質との結合によって発揮され、触媒作用と構造の維持作用に大別されます。

亜鉛欠乏の症状は、皮膚炎、味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延、性線発育障害などです。

亜鉛の栄養状態を反映する生体指標は確立していません。

血清亜鉛濃度は亜鉛摂取量指標であり、生理的な亜鉛の充足度を表すものではありません。

我が国の食事性亜鉛欠乏症は、亜鉛非添加の高カロリー輸液や経腸栄養剤での栄養管理時および低亜鉛濃度の母乳を摂取していた乳児に報告されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕