「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルの亜鉛の欠乏の回避の必要量を決めるために考慮すべき事項の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人・高齢者(推定平均必要量、推奨量)
アメリカ・カナダの食事摂取基準では、成人男性の亜鉛の体表損失量と精液損失量をそれぞれ0.54mg/日と0.1mg/日、成人女性の亜鉛の体表損失量と月経分泌物損失量をそれぞれ0.46mg/日と0.1mg/日に見積もっています。
これらの数値をアメリカ・カナダの食事摂取基準における成人男女の参照体重(男性76kg、女性61kg)に対するものと考え、我が国の18〜29歳における男女それぞれの参照体重との比の0.75乗を用いて外挿すると、男性の体表損失量と精液損失量はそれぞれ0.469mg/日と0.087mg/日、女性の体表損失量と月経血損失量は0.402mg/日と0.087mg/日となります。
以上の数値を上記の総排泄量の算定式に代入すると、以下のようになります。
「男性:総排泄量=0.6280×真の吸収量+0.2784+(0.409+0.469+0.087)(mg/日)」
「女性:総排泄量=0.6280×真の吸収量+0.2784+(0.349+0.402+0.087)(mg/日)」
これらの指揮から出納がゼロ、すなわち「総排泄量=真の吸収量」となるときの真の吸収量を計算すると、男性3.343mg/日、女性3.003mg/日となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






