「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルの銅の欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」を紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人・高齢者(推定平均必要量、推奨量)
アメリカ人を対象とした複数の研究を解析した総説は、結果、銅の出納は摂取量0.8mg/日未満で負、2.4mg/日を超えると正になるとしています。
一方、この総説では、偏りの大きい研究を除外した場合、血漿・血清銅濃度は、摂取期間にかかわらず銅の摂取量0.57〜6.9mg/日の範囲では一定としています。
これらより、0.8mg/日を銅の最小必要量と判断しました。
解析対象となった研究が複数であることから、この値は、アメリカ人男性(18〜30歳)の参照体重である76.0kgの成人に対するものと考えられました。
以上より、0.8mg/日を参照値として、性別と年齢区分ごとの推定平均必要量を、それぞれの参照体重に基づいて、体重比の0.75乗を用いて算定しました。
推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
*小児(推定平均必要量、推奨量)
小児の銅の推定平均必要量は、性別と年齢区分ごとの参照体重に基づき、体重比の0.75乗と成長因子を用いて、成人の値から外挿しました。
推奨量は、成人の場合と同様に、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






