生活習慣病は「早期発見、早期治療」が大原則となっています。
糖尿病は血液検査によって血糖値とヘモグロビンA1c値を測定することで診断されるので、検査さえ受ければ早期発見は可能です。
早期治療のほうは「食事療法+運動療法+医薬品」での対象が基本で、医薬品を使用する段階であっても初期段階なら血糖降下剤のα-グルコシダーゼ阻害薬によって対応することができることを前回紹介しました。
α-グルコシダーゼは糖質を分解する酵素で、この働きが阻害されると胃でブドウ糖に分解される速度が遅くなります。そのために小腸からブドウ糖が吸収される速度も遅くなって、血糖値が急上昇しにくくなります。
α-グルコシダーゼ阻害薬を使えば、ご飯の量を減らさなくても血糖値の上昇を抑えられるかのようなことを言う人もいます。しかし、阻害といっても完全に分解されないわけではなくて、吸収もされます。
その速度が遅くなることによって血糖値の急上昇を抑えられて、糖尿病診断レベルを超えにくくなります。膵臓から分泌されるインスリンは、一定のレベルを超えると多く分泌されるようになって、その期間が長いほど、またレベルが高くなるほど膵臓に負担がかかるようになります。
膵臓に負担がかかりすぎることによって、膵臓が疲弊して、インスリンの分泌量が急に減ってしまうのが糖尿病の始まりです。
医薬品によってブドウ糖の吸収を遅らせても、最終的に血液中に取り込まれるブドウ糖の量は大きくは変わらないという認識をもって、食事内容を見直すことを真剣に考えてほしいのです。
医学や薬学の専門家からは暴論扱いされるかもしれませんが、α-グルコシダーゼ阻害薬を使用して、血糖値の上昇を抑えても、全体のエネルギー摂取量が多くなりすぎると膵臓の負担は大きくなり、糖尿病の発症リスクが高まることを伝えています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






