糖尿病の倫理28 血管の太さの理解

糖尿病になると合併症が起こりやすく、それが治療を困難にさせていることは前回も触れました。その原因として血流が低下して血管の新陳代謝が遅くなることをあげましたが、それは複数の要因によって起こっています。

糖尿病になると血液中のブドウ糖が多くなるものの、それだけで血流が低下するわけではありません。一口に血管といっても、太さには大きな違いがあって、最も太い大動脈は500円硬貨と同じくらいのサイズです。

大動脈は心臓から送り出された血液が最も勢いよく通過するところであるので、太いだけでなく、血管壁は厚くなっています。

一般に血管の太さは約0.5mmと説明されていて、この太さの血管が最も多く、全身に張り巡らされています。0.5mmというと、シャープペンシルの芯の太さです。この太さの血管までは3層構造になっていて、細いようでも丈夫であり、弾力性があります。

最も細いのは毛細血管で、印象としては髪の毛を思い浮かべるかもしれませんが、髪の毛は細くても0.07〜0.08mm(70〜80μm)です。産毛でも約0.03mm(30μm)です。

これに対して毛細血管は0.005〜0.02mm(5〜20μm)と部位によって太さ(直径)が異なります。

毛細血管を通過する赤血球の直径は約8μmで、これよりも細い毛細血管の中を通過することができるのは、赤血球には弾力性があって、つぶれるようにして通っていくからです。

毛細血管は1層だけなので、あまり弾力性はないのですが、赤血球が通過しにくくなって、全身の細胞に送られる酸素が不足するようになる原因の多くが血液中のブドウ糖の過剰です。

詳しくは次回に説明しますが、ブドウ糖が赤血球をくっつけるために、通過できなくなってしまう赤血球が増えてしまうのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕