高血糖状態が5~10年も続くと、細小血管が高濃度のブドウ糖にさらされ、血管細胞内にブドウ糖が多く入り込み、新陳代謝が弱まっていきます。
このことが糖尿病によって血管の老化が進んで、細小血管(細動脈、細静脈)が傷んでいく大きな要因となっています。
血液中のブドウ糖は、全身の細胞の栄養源であり、それは血管の細胞にとっても同じことです。血液中のブドウ糖が正常範囲であれば、急に血管細胞に多くのブドウ糖が取り込まれるようなことはありません。
ところが、ブドウ糖が多くなりすぎた高血糖状態では、必要以上のブドウ糖が細胞に取り込まれることになり、これは浸透とも表現されています。
ブドウ糖が血液中で多くなりすぎるようなことは、人類の歴史ではなかったことで、むしろ長い歴史の中では飢餓状態のほうが長くなっていました。そのため、ブドウ糖が多いときには、できるだけ取り込もうとする仕組みとなっていきました。
過剰になったブドウ糖は、血管細胞の中では糖アルコールに変化します。この糖アルコールは水成分のようなもので、細胞内に多く蓄積されるようになります。
細胞は一定の水分の割合のときに、正常に働き、新陳代謝も正常に行われます。ところが、糖アルコールが多くなると、その分だけ水が少なくなり、細胞の働きが低下します。
血管の細胞が再生しやすいのは、新陳代謝が盛んに行われているからで、新陳代謝が低下すると再生が間に合わなくなって、血管の老化が進んでいくようになります。
このようなことから、高血糖状態になるほど、その期間が長くなるほど血管が傷んでいくようになって、糖尿病の合併症を引き起こす要因となっているということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






