食事摂取基準366 ヨウ素2

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのヨウ素の基本的事項「消化、吸収、代謝」を紹介します。

〔消化、吸収、代謝〕
食卓塩に添加されたヨウ素(ヨウ化物またはヨウ素酸塩)は、ヨウ化物の形態で、消化管でほぼ完全に吸収されますが、昆布製品等の食品に含まれるヨウ素の吸収率は遊離のヨウ化物よりも低いと推定されています。

ヨウ化物イオンは能動的に甲状腺に取り込まれ、酸化、チログロブリンのチロシン残基への付加、プロテアーゼの作用によるヨウ素付加チロシンの遊離、ペルオキシダーゼによるヨウ素付加チロシンの重合を経て、甲状腺ホルモンとなります。

甲状腺ホルモンから遊離したヨウ素と血漿中ヨウ素は、最終的に、その90%以上が尿中に排泄されます。

世界保健機関(WHO)は、尿中ヨウ素は直近のヨウ素摂取量の良い指標であるとしていますが、厳密にはヨウ素吸収率の指標と考えるべきです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕