負の歴史47 糖尿病患者が急増している要因

糖尿病は血液検査によって血糖値とヘモグロビンA1c値を測定すれば診断できます。血糖値とヘモグロビンA1c値に影響を与えるのは血液中のブドウ糖の割合で、原因がわかっているので、治療法も明らかになっています。

このことは前に(負の歴史44)紹介しました。

それなのに国民病と言われるほどに患者数は多く、「国民健康・栄養調査」(令和6年調査)では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病患者)は約1100万人、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)は約700万人と発表されています。

これは成人人口(約1億人)に対する推計人数ですが、これほどまでに多くなっているのは、健診によって血糖値が高いこと、すでに糖尿病の領域に入っていることを医師から告げられても、治療を受けていない患者や予備群が多いことが一つの理由としてあげられています。

「国民健康・栄養調査」(令和6年調査)では、糖尿病患者のうち男性は26.9%、女性は39.5%が治療を受けていないとの結果になっています(負の歴史45で紹介)。

検査も大切であると同時に、その後の医師や医療スタッフのフォローも重要ということが示されている結果です。糖尿病は早期発見だけでなく、早期治療が行われてこそ国民の健康を維持することができるだけに、何かが足りていないために患者数が増えることになっています。

平成28年調査では糖尿病患者は約1000万人であったので、7年間の間に100万人も増えた原因は何かということですが、それは血糖値が高い状態がわかった段階で対応すべきことが充分に伝わっていないからです。

糖尿病になっていても治療をしない人が多いということは、糖尿病予備群の段階では、もっと真剣に考えない人が多い、ということになります。

基本的な情報の伝達が不足していて、自分の身体のことを知って、いかに行動するかという健康リテラシーの向上が望みにくい状況にあるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕